築地界隈の大手財界人たちの、「この辺で美味しいものが食べたい」という一言から、当時築地の有名料亭で料理長をしていた初代・田村平治に白羽の矢が立ち、昭和21年11月「つきぢ田村」が誕生しました。つきぢ田村の料理の心は創業者である田村平治の心そのものです。田村平治の料理人人生は、数え年十四で京都に出て、瓢樹の主人・西村卯三郎氏と出会ったことから始まります。 師からは料理の技術ばかりではなく、料理の心を学び、七年間の修行で得た教え全てが「五味調和」の言葉に凝縮されました。つきぢ田村の料理はこの言葉と共に受け継がれ、歩んでまいりました。今後も「五味調和」を継承し精進して参ります。